2日目…2019年08月13日

 

2日目は今回の最大の目的、三陸鉄道リアス線を乗り通すため久慈へ。
三陸鉄道は旧国鉄久慈線、宮古線、盛線を譲り受け、未成線区間を新規に繋げて1984年に開業した第三セクターで、
旧久慈線・宮古線をベースとする「北リアス線」と、旧盛線をベースとする「南リアス線」とに分かれてました。

2011年3月11日の東日本大震災で甚大な被害を受けたものの、被害が少なかった北リアス線の久慈−陸中野田間は震災の5日後に復活。
壊滅状態の街にいち早く走り始めた三鉄は、震災復興のシンボルになりました。
また、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」でも登場し、一躍有名になったのは記憶に新しいところです。

その後も順調に復活し、2014年には北リアス線・南リアス線共々全線復活。
これにより三鉄としては完全復活しましたが、両線に挟まれていたJR山田線の宮古−釜石間は止まったままでした。

この不通区間について、JRは大船渡線・気仙沼線の復旧時に活用したBRTでの復旧を提示しましたが、地元がこれを拒否。
そのため、この区間は鉄路として復旧させた上で、運営を三陸鉄道に移管させることになりました。

そして2019年3月23日、宮古−釜石間が三陸鉄道として復活。
久慈−盛の全長163.0km、日本最長の第三セクター「三陸鉄道リアス線」が誕生しました。
震災から8年、三鉄は完全復活以上の復活を遂げたことになります。

八戸線に乗る前に見かけた大湊線キハ100系。
大湊線は野辺地−大湊を走っているが、
このように青い森鉄道に乗り入れ、八戸まで直通する。

大湊線は八戸線と同じく、東北本線の八戸−青森が切り離されて以後、
他のJR在来線と接続していない飛び地路線になっている。
そのため、青い森鉄道の八戸−青森間については、
八戸・野辺地・青森以外での途中下車をしないということを大前提に、
青春18きっぷで抜けることが出来る。
(上記3駅以外の駅で途中下車する場合は不可。)
八戸線の終点は久慈駅。
そこから三陸鉄道リアス線に乗り換え。
この久慈駅は、NHKの「あまちゃん」での北三陸駅であり、
震災後の三陸鉄道として真っ先に復活した駅でもある。
三陸鉄道リアス線の内、
北リアス線区間が「あまちゃん」での北三陸鉄道にあたる。
三陸鉄道の現在の主力は36-700形。
現在の標準型NDCであり、同一形態の車両が各地の第三セクターで見受けられる。
-701〜-708と-711〜-718に分けられているが、基本的には同一。

この内36-706には「岩手県×イシツブテ」と題し、イシツブテを始め、
多数のいわタイプのポケモンが描かれている。
「いわ」手県ということなんだろう。
三陸鉄道リアス線はその名の通り、三陸海岸に沿って走る。
訪れた時は穏やかな三陸海岸だったが、
2011年3月11日、この海岸が脅威をもたらした。
宮古駅の車庫で並ぶ三陸鉄道36-100形とJRキハ110。
ここから釜石までは旧山田線区間であり、
2019年3月の復旧と同時に三陸鉄道に経営移管された。
(山田線自体は盛岡−宮古にて運転を継続。)
これにより、南北で離れていた三陸鉄道が1つに繋がり、
総延長163.0kmという国内最長の第三セクターになった。
旧山田線区間にある、本州最東端の駅「岩手船越」。
旧山田線区間、浪板海岸駅前に設置された東日本大震災備忘の碑。
旧山田線区間、吉里吉里駅に置かれている置物。
久慈から163.0km、約4時間30分の終着駅、盛。
ここからJR大船渡線に乗り換えが出来るが、大船渡線はここから気仙沼まで
BRTによる運行になっているため、線路が敷かれているホームは三鉄の3番線のみ。

盛到着後、BRTに乗ると以後の行程が組めなくなるため、
ここから釜石までバックし、釜石線で新花巻に出てから新幹線で福島入りしました。

2日目感想

三鉄よ、完全復活以上の復活おめでとう。
全線乗車時間は約4時間半。乗り応えはあるけど飯田線のような過酷さはないので是非!

3日目